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好きなカルチャーとか.

ポストパンク、ネオアコースティック、シューゲイザー、ドリームポップ、ギターポップ、インディーポップ?

タイトルなげーよ。

 

こんにちは。

皆さんこの辺の言葉、一度くらいは聞いた事があるんじゃないでしょうか。

聞いた事ない、知ってるけど差がわかんない、どうでもいい。

などなど様々な意見があると思います。

今日はそれぞれのジャンルの有名バンドや若手バンドを紹介しながら、何となくなジャンルの違いとルーツ等を説明していきます。

なんでかって?今この辺の音楽にどっぷり嵌ってるから周りにも布教して詳しくさせて、もっと色々新しいのdigりたいからだよ!

では、早速いってみましょう!

 

ストパンクとは?

まず、パンクとは。

簡単な3コードをアホみたく歪ませて、スタスタ叩くドラム、武骨にルートを追いかけるベース。歌詞は誤解を恐れずに言うと攻撃的なものが多く、その国の政治や社会問題への不満をブチまける。これがわかりやすいイメージだと思います。ラモーンズ、バズコックス、クラッシュ、ピストルズ。ダムドはここは敢えて外します。ややこしくなっちゃう。

こういうのが初期パンクと呼ばれるものなんですが、ある時そのパンクへのカウンターカルチャーとして、スピリットやスタイル(ここでは生き様とか自己の軸とかみたいな意味で解釈しろ、体型とか足の長さの話では無いのだ)はそのままに、3コードを使わず、別の音楽ジャンル(レゲエ、ダブ、ファンク、ジャズ等)の要素を取り入れたバンドが現れました。それが所謂ポスト・パンクってやつ。

Magazine - Shot By Both Sides

 

Public Image Ltd - Rise

ヒューかっけー。40年前の古さを感じさせない。

マガジンはバズコックスのボーカル、PILはピストルズのボーカルが立ち上げたバンドです。初期パンクを作ってきた二人がこうやって違うアプローチでパンクを表現し続けるのとか超面白いよね。

このジャンルはニューウェイブとかと組み合わさって、ジョイ・ディヴィジョンからのニュー・オーダーとか、ソニック・ユースとかディーヴォとか、海外の超重要バンドも多く出てきます。ですがニューウェイブの話とかまでいくと回りまわってクラクソンズだのハドーケン!だのまでやらなきゃいけなくなっちゃうのでここで辞めます。流石に今日はめんどくせえ。では次!

 

ネオアコとは?

ネオ・アコースティックの略です。因みにこれは日本でだけ使われてる言葉で、海外ではインディー・ロックで一括りにされます。

アコースティックって名前がついてるのにパンクから派生した音楽で、新しいパンク=ネオ・パンク=ポスト・パンクネオアコ、と繋がっていきます。

なんでネオパンクからネオアコになるか。上で説明したポスト・パンク、まさにPILやマガジンなど。その辺の音楽を踏襲し、歪んだギターをあまり使わず、アコースティック楽器やクリーントーンのギター使いながら音楽を作る奴らが出てきます。それがネオ・アコースティック

 

DSPS - Unconscious

はい良い。台湾のネオアコ/ギターポップです。

 

Hippo Campus - buttercup

はいこれも良い。USミネソタ出身ネオアコ/インディポップ。

この2つは日本でもかなり人気ですねー。

ネオアコポスト・パンクの台頭と共に70年代から勃興した音楽ジャンルです。40〜50年前のアコースティックものってもう今聴くと音数的にも音圧的にも「ん…」てなりがちで、そうなってしまったらもう今日の記事の存在意義が無くなってしまいます。なのでここでは最近のバンドを紹介しました。

 

シューゲイザーとは?

shoe(靴)をgaze (見つめる)r (人)、シューゲイザー

あるバンドのボーカルが曲の歌詞を覚えられず、床に貼った歌詞カードを見ながら歌っていたのをみた雑誌編集者が彼に対して名付けたあだ名が初まりです。

転じて、内向的なロックを俯きがちに演奏しているバンドを揶揄するように使われてきた言葉でしたが、次第に音楽ジャンルの一つとして認識される言葉になっていきます。

シューゲイザーという言葉をジャンルとして確立した大傑作、もう皆さんお分かりですよね。これを聴かねば話になるまい。

My Bloody Valentine - Only Shallow

はーいつ聴いても素晴らしい。

オーバーダブを重ねに重ねた轟音ギター、揺れ荒ぶフランジャー、空間系エフェクトを深めにかけたウィスプボーカル。

少し乱暴かもしれませんがシューゲイザーというジャンルは上記の特徴があるバンドが多いです。

以後このアルバムLOVELESSを教科書として、様々なバンドが出てきます。とにかく音圧を上げてRECする事を目指したバンドが多く、爆音で聴くと気持ちよく沈み落ちていけます。Dopeな気分になりたいときにおすすめ。

ちなみにLOVELESSのジャケットがプリントされたエフェクターまであったりします。

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NoiseMaker Effects Loveless

あの音鳴らないらしいけど。笑

他にもRIDEとかSlowdiveとか今度来日予定のRingo Deathstarrとか素晴らしいバンドが沢山います。深く落ちていきたい気分の時は是非聴いてみてください。

次!

 

ドリームポップとは?

上に書いたやつ2つとも長すぎたのでこっからはシンプルにいきます。

とりあえず聴いてみましょう。

VIM - Down

 

もうひとつ。

Night Flowers - Night Train

 

あーむりもういっこだけ、ごめん。Wy - In Bloom

ポスト・パンクから派生してきた音楽で、叙情的なフレーズ、全体的に深めのリバーブ、ウィスプぽい歌い方の女性ボーカル。歌詞は幻想的なものや男女の愛を耽美に描き、別世界への逃避を歌う。

音は少しシューゲイザーと似てるよね。勿論バンドにもよりますが、相違点としてはシューゲと違い音圧至上主義というわけではなく、ボーカルだけでなく楽器にも深めにエフェクトをかけ、残響感を出し空間を広げています。今日紹介する音楽ジャンルでは一番女性ファンが多いかも。最近はこのジャンルがまた人気になってきています。ぼくもこの辺の音楽が超好き。ロンドンのNight FlowersはまだしもWyとかスウェーデンの中で超治安悪い事で有名なマルメ出身なのになんでこんな綺麗な音楽作れるんだろう。サグな土地にはハスラーしか生まれないんじゃないの?

では次!

 

ギターポップとは?

ギターが目立ち気味のポップス。以上。

こうこうこういう歴史があってこれを背景に・・・

とかあんま無いから全然大丈夫。いや無いわけではないんだけど。分かりやすく再分化するためにできたジャンルの一つとして、最初は理解してもらえればいいかなと。

Swimming Tapes - Set The Fire

最近の若手で一番売れてるのがこれかも。ロンドン出身の5人組バンド、Swimming  Tapes。今度来日公演も決まってます。対バンは羊文学だったかな。

 

boys cruise - American Breakfast

USバーリントン出身、boys cruise。日本でいうとtendoujiとかmugwumpsとかそんな感じ。若さ迸る系ギターポップです。初心に帰れる。

 

インディーポップとは?

日本で使われてる「インディーズ」のインディーは"EMIやSMA等々のメジャーレーベルに属さないで活動しているバンド"という意味が強いです。しかし海外ではそれだけではなく文字通り「Independent」の意味もあります。流行のロックへのカウンターカルチャーとしてのインディー。だからデカいレーベルに所属してようがインディーはインディーだったりする。言わばレディオヘッドもTHE 1975もインディーです。ファッションとも密接に絡んできたジャンルだから尚更ね。音楽性ってより殆どスタイルみたいなもんでしょうか。

では紹介。まずはNYのThe Drumsから!

The Drums - Money

ノスタルジーさや物悲しさの表現が上手いバンドですね。この辺の音楽で最近流行ってる「チープさ」ってやつ、こいつらを手本にして作ってるバンドが結構多いんじゃないかな。

 

次はまたアジア圏のバンド。

落日飛車 - My Jinji

台北出身の6人組。今年のフジロックにも出演して日本でも人気が高いバンドです。来月来日公演予定。

切ないギターと気怠い歌がとにかく良い。チルチルしたい時に是非。

 

次は大阪出身のバンド。

KUNG-FU GIRL - Anorak

「今回はあのバンドのあの曲をモチーフに作ろう」って決めていつも曲を作ってるらしいんだけど、どれもこれも敢えて狙って作ってるであろうチープさとちゃっちさが素晴らしい。高校生くらいの時こういうバンドめちゃくちゃ聴いてたよね。ジャケットも可愛さ100%で最高す。これが気に入ったらスペインのCariñoとかオーストラリアのThe Zebrasとかも聴いてみてください。

 

 

如何でしたでしょうか。

どんなジャンルでも他のジャンルとの共通点はあります。そして、今日上げたジャンルはそれぞれめちゃくちゃに被ります。上でも書いたけど、ネオアコ/インディーポップとか、ドリームポップ/シューゲイザーとか。

こんな事言ったら身も蓋もないですが、音楽をジャンルに分けて分別するのってぶっちゃけナンセンスです。ジャンルで音楽選んで聴いてたら世界は広がらない。

バンド側も、「君らは◯◯だね」って他人から言われていい気するかつったら微妙だと思うんだよな。ほら昔、POP JAMで司会の人にV系バンドって紹介された事にキレてボイコットした邦楽バンドいたじゃないですか。音楽に詳しくなれば詳しくなるだけ「ああ、これは◯◯ぽいな、ジャンルでいえばこれだね」みたいな感じになってしまうので気をつけねば。

ただ、初めて聴く時や好みを探す時の道標になるのは確かです。こんな音楽好きかも、そしたら似たようなジャンルでこーゆーのがあるから今度はまたその辺をdigってみようかな、と一つづつ知識を増やしていく時に音楽ジャンルはとても役に立ちます。一つを手がかりに、音楽を渡って渡って探していく感じ、とても楽しいよね。きっとどんな音楽でもどのジャンルでも言える筈。クールな音楽見つけたら是非教えてください。

 

というわけで長ったらしい音楽ジャンルをそれぞれざっくり説明してみました。もっと詳しく聞きたかったら直接会った時聞いてね、歴史と共に朝まで話すから。

では!