ゴブログ

好きなカルチャーとか.

2010年代ベストアルバムな

中高の先輩がポール・ウェラーの娘と結婚したらしくてマジで驚いてます。バキやばい。知らん間にモデルになってるし。

 

こんにちは。

2009年から2019年までの10年間のベストアルバムを纏めました。

選んだアルバムにも選ばなかったアルバムにも、とんでもない量の思い出があり、時には病みながら、時には歌いながら、時には軽く泣きながら、邦洋それぞれ9枚づつ選出しました。選ぶのめっちゃ大変だった。

なんで10枚じゃなくて9枚かって?

一覧で画像にした時綺麗なんだもん。

ではまず邦楽!

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  1. White Ash - On The Other Hand, The Russia Is…
  2. DYGL - Say goodbye to memory den
  3. teto - Dystopia
  4. 聞こえないふりをした - am 5:37
  5. Tempalay - from JAPAN 2
  6. きのこ帝国 - eureka
  7. King Gnu - Tokyo Randez-Vous
  8. あいみょん - 青春のエキサイトメン
  9. Hi-STANDARD - ANOTHER STARTING LINE

 

続いて洋楽。

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  1. Crystal Castles - Crystal Castles (Ⅱ)
  2. MUSE - Drones
  3. Nils Frahm -  Explorer's Club: 7. Belfast-Reykjavik
  4. Billie  Eilish - WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?
  5. FOALS - What Went Down
  6. SIA - 1000 Forms of Fear
  7. LADY GAGA - Joanne
  8. TRST - TRST
  9. Tyler, The Creator - IGOR

 

順番は関係ありません。年代もバラバラです。9枚づつ選ぶのすらめちゃ大変だったのにここから更に順位付けるのなんてしたら死んでしまうのでご勘弁ください。どのアルバムも最高supremeMeilleurです。

こうやって選んだの纏めてみると、"自分がどれだけ衝撃を受けたか"が選定基準になってる気がするな。

よしゃー頑張って解説するぞ。まずは邦楽から!

 

White Ash - On The Other Hand, The Russia Is…

Stranger

日本でこんな音で、こんな音楽やる奴がいるのかよ!と衝撃を受けたのをよく覚えてます。見た目は完全にオタクなのにギターの出音は超凶悪なのに、歌声は超オルタナ。しかもメロは超キャッチー。売れないわけ無いよね。

アークティックモンキーズのコピバンから始めただけあってUKロックからの影響バリバリの音がドストライクでした。ドラムもマット・トンへのリスペクトを感じます。THE LITTLE BLACKも好きだけど、ぼくはやっぱりこっちかなあ。喧嘩別れで終わってしまったのは切ないですが、いつかまた仲直りするのを待ってます。

 

DYGL - Say goodbye to memory den

Let It Out 

これもそう。UKロック大好きなぼくはこれとかWAとかのブリティッシュを感じるバンドにチョロすぎる。

前身のYkiki Beatはまさに西海岸インディーロックって感じの音楽だったけど、DYGLになってからはもっとUKに寄せてギターロックっぽくなりました。活動拠点を日本からロンドンに移し、世界を股にかける活動を始めた彼ら。もっともっと売れて欲しいです。ライブ観ると少し演奏に粗が見えるので、海外で修行してバチコン上手くなってもらいましょう。

 

teto - dystopia

9月になること

結成2、3年程で一気に最近のインディーシーンの台風の目になったバンド。「9月になること」や「あのトワイライト」をはじめ、歌詞もメロディも素晴らしいんだけど何より曲の中での緩急の付け方がとても上手い。サビで一気にンガッッッツーーーーン!てぶっ飛ばすのってパンクだと絶対必要なんだけど、これって曲をメロディックにすればするほど難しい。tetoはこんなにメロい曲作ってるのにそれをやれてる珍しいバンドです。盗作疑惑とか色々あったけどまだまだこれから。今後が楽しみです。あとライブちゃんと歌え。

 

聞こえないふりをした - am 5:37

水葬

今は自分が離れちゃったからわからないけど、2010年前後の青森のインディーシーンってすごく面白かったんです。かっこいいバンドが次々と出てきて、どのバンドも色があって聴いてて飽きなかった。これはその中でも特にお気に入りのバンドです。

メンバーが nor thmall labってレーベルをやっていてそのレーベルにもかっこいい奴らが沢山いたんだけど、主催のバンドが一番良かった。

どうしても音源欲しくて、でも遠いからライブ行けなくて、Twitter上でDMでコンタクト取るも見事にスルー。諦めきれず暫くしてからもう一度アタックして、漸く送ってもらった彼らのCDの中の1枚です。

分類するならアンビエントインスト、青森のしんどい寒さが伝わってくるような冷たい緊張感と、思わず泣き出してしまいそうなくらいに綺麗なメロディが武器です。最近はあんまりやってないみたいだけど、YouTubeに色々転がってるのでよければ色々聴いてみてください。

 

Tempalay - from JAPAN 2

革命前夜 

音楽好きに現行サイケデリック・ロックの頂点は?と聞くと殆ど全員がTame Impalaと答えると思う。ぼくもそう。TFUL282が天下をとった世界線も見てみたかったけどね。

じゃあそしたら、日本のサイケデリック・ロックだと?となると、間違いなくこのバンド。それか幾何学模様。

めちゃめちゃかっこいい。もはやカットアップなんじゃねーのそれ、リヴァースクオモですらこんな展開しねーよ、みたいな目まぐるしい曲展開なのに、ちゃんと一曲として成り立っている収まりの良さと、小原綾斗の独特のワードセンス、飛び道具として使うエフェクターの使いどころの上手さ。ライブも素晴らしい。最近はperimetronと色々映像込みでの作品も多く出してて、それもすごく良い。サイケデリックってあんまり日本じゃ流行らないけど、これを機にフォロワー出てきて流行って欲しいなあ。

 

きのこ帝国 - eureka

平行世界

初めて聴いたのはCDじゃなくて下北沢ERAでした。

ERAって元々音デカいんだけど、その中でも特に爆音で。きのこ帝国は、活動が深まるにつれて音楽性が大きく変わっていったバンドの一つです。そん時は渦になるが出る直前とか出た直後とかで、やってた事はもうゴリゴリのシューゲ。男なのか女なのかよくわからんボーカルが木訥と歌い上げる暗い歌詞と、客席向いて不気味に笑いながらエグいギターを弾く女性ギタリスト。バカcoolだった。マジで顔怖かった。

そん時に「新曲やります」ってやったのがこのアルバムに入ってる平行世界って曲で、家で浮気してたら男が乗り込んできてさあ大変みたいな曲なんだけど、これがとんでもなく良かった。何でこんなに綺麗に歌えるんだろうって、なんていい曲なんだろうって、当時フラれて傷心だったぼくはERAで一人で泣きながら聴いてました。その後CD揃えてツアーする度に何度もライブに行った、大好きなバンドの一つです。いつかの活動再開をずっと待っています。

 

King Gnu - Tokyo Randez-Vous

Vinyl

もうこいつらはねー。凄すぎる。凄すぎて大して書くことがない。

このアルバム出した直後にMV見つけて、いやなんかスゲーの出てきたぞってすぐレコ発のチケット取ってWWW Xでほぼ最前で観てきた。ら、とんでもなくヤバかった。

ライブ終わった後あそこまで凹んでハコ出たのって初めての経験でした。演奏は上手すぎるしルックスも映える。勿論曲もいいしキャラも立ってる。こりゃ売れるわ、年下かよ…って。

その後はみなさんご存知の通り、インディシーンで燻ってるバンドを何千とゴボウ抜きしてさっさとメジャーデビュー、アルバムにいくつもタイアップ乗せてついに今年は紅白出場。因みにメジャーデビューは今年の1月なのでまだ1年経ってません。は?

抽選申し込んだ赤坂BLITZのライブチケット、友達と当たりに当たって全部で18枚取れて、他所に1枚も出さず周りの連れみんなで観に行ったりしました。うける。今はもっとチケット取れないんだってね。

今後、向こう数年の日本のオルタナは全部このバンドが持っていくと思います。それくらい常田の才能がブッ飛んでる。クラシックの素養をきっちり学んできた人間がロックに殴り込みにくると、こんなにすげえもんが生まれるんだっていうのを1人で体現している男です。洗足音大ロック科出身のバンドにも面白いバンドはあるけど、藝大の器楽科受かるくらいにがっつりクラシックやってきて、楽典や理論がしっかり身についてる奴が作るロックソングはこうも強いのか。同じくらいの世代で、これからオルタナ/ロックで売れたいバンドはやり方考えないとこいつらにきっと一生勝てない。どうにかせねばだな。

髭男/ミセス/sumika/バックナンバーあたりのポップスバンドとの相違点としては「甘いラブソングの歌詞が少ない」「カラオケで歌いづらい」あたりでしょうか。彼らに甘いラブソングなんて出して欲しくないし、カラオケでみんなで歌いやすい横ノリハッピーソングなんて考えただけで気持ち悪い。これは個人的な考えなんだけど、一部で彼らが「白日」だけの一発屋って言われてるのほんとに納得いかないんです。白日は彼らの他の曲と比べるとメロウ過ぎて異質だし、悪く言えば事務所に負けて書かされた完璧なセルアウトソング。彼らの真骨頂はそれこそ上に貼った「Vinyl」とか「飛行艇」みたいなグチャっとしたロックソング、正に"トーキョー・ニュー・ミクスチャー・スタイル"な音なんですよ。

これからも一生尖ったまま、尖った曲を作り続けて欲しいです。ドーム埋めてくれ!

 

あいみょん -青春のエキサイトメン

愛を伝えたいだとか

はじめ、何だよこのしゃらくせえアーティスト名は、舐めんな、と思った。

曲聴いてMV見て、あーあーこんな感じね、昨今のメンヘラ女子に受けるよね、と思った。

暫くして、アルバムめっちゃ回してる自分がいた。

メロい曲は強い。これに尽きる。勿論歌詞の仄暗さとかも若い女の子のハートを掴む一因である事に間違いはないんだけど、それだけじゃこんなに売れない。とにかくメロが強い。ミドリとか、今だと大森靖子とかとの違いなのかなと思う。その2つはサブスクで今年一番再生された曲になれないもん。メロいからこそ、メンヘラ以外の一般人にも受けて(因みにぼくはメンヘラ側)ここまで浸透したんだと思う。

紅白もでたし映画の主題歌もやるし、こっから先の日本の歌姫の金看板を背負っていく人です。今年はマリーゴールド並のヒットは出なかったけど、来年またエグい曲出してどっかんしてくれるのが楽しみです。ライブのチケット取れねーんですよ。来年は行きたいなあ。

 

Hi-STANDARD - ANOTHER STARTING LINE

ANOTHER STARTING LINE

ぼくの中の神様達です。

再結成してくれただけでも本当に嬉しい事なのに、まさか新曲を聴けるなんて。

このアルバム、事前告知なんもなかったじゃない。ある日いきなりCD屋いったらハイスタが新譜出してたじゃない。もうさーずるくない?ケニーはどうやったら自分らが一番格好良く写るか本当によく理解してるなあと思う。

このアルバム出た時くらいにさ、たまたまタワレコのスタッフと知り合いになってさ。そいつに聞いたの。あれスタッフ達はどうなってたのって。したら「うちらも知らなかったんです。当日朝の朝礼で店長に"今日ハイスタが新譜だすわ"っていきなり言われて全員ぶっ飛びました」って。やば。箝口令厳守したレコ屋の上層部のスタッフ達すげえな。

CD自体の完成度や好きな曲の多さで選ぶんだったら他にももっと選ぶべきアーティストの選ぶべきアルバムはあったんだけど、このバンドのこのアルバムってかEPは曲の良し悪しじゃない。あんなに揉めてたやつらが震災をきっかけに仲直りして集まって一緒にスタジオ入って曲をまた作るということ。それは曲の良し悪しや完成度、録音の良さ悪さ、そんな事よりずっとずっと大事な事なんです。ぼくら、Hi-STANDARDで育った日本のパンクスにとっては。

 

 

はあー疲れた。この時点で今までのどの記事より長い。

皆さん大丈夫ですか。読んでくれてますか。読んでくれてたら嬉しいなあ。

続いて洋楽いきまーす。

 

Crystal Castles - Crystal Castles (Ⅱ)

Celestica

カナダ、トロント産エレクトロデュオの2nd。

高校生の時に当時出たばっかりの1st聴いてズギュンと心射抜かれてアルバムしこたま聴いたグループ。いつだいつだと世界中が首を長くして待ってる中、上がったハードルをしっかり超えてくる素晴らしい2ndアルバムを出してきやがりました。

作詞作曲のイーサンは昔ブラックメタルバンドをやってたらしく、ははあなるほどな、とストンと腑に落ちたのを覚えてます。フレーズの選び方も、獄中期のBurzumよろしくメインフレーズをミニマルに繰り返す所も、所々にブラックメタルの匂いを感じます。

アリスの告発から揉めに揉めてグループとしては空中分解してしまったけど、本当に大好きなグループなのでいつか再結成して欲しいものです。流石に無理かな。性犯罪しちゃダメだよね。おいイアン聞いてるか?

初めて聴いてから10年以上経った今でも特に好きなアーティストの一つ。今でもこういう音楽をdigる時はこいつらに似てるか否かで探してて、エレクトロ/ハウス/テクノあたりだと彼らが一番だと胸張って答えるくらい大好きです。ジェフ・ミルズよりも、多分ダフトパンクよりも。


MUSE - Drones

Mercy

イギリス、デヴォン産ロックバンドの7th。

素晴らしいアルバムです。前作、前々作はセルフプロデュースに挑戦。悪くは無かったし普通にいいアルバムだけど、それ止まりだった。

久しぶりに人にプロデュース頼んで作ったこのアルバムは「1st〜4thのキラーチューンを纏めてベストにしました!」みたいなアルバムで、本当にどれもこれも捨て曲が無い。ちゃんとグラミーも取ったし。

5th、6thはそれぞれのコンセプトをかなり意識した作りで、途中からオペラとか入ったりかなり大きく風呂敷広げてるんだけど、MUSE本来の良さはM4:MercyやM11:The Globalistのような、わかりやすいギターリフや綺麗なピアノにマシューの歌を乗せるわかりやすいロックだと思っています。こいつらって納得いってないアルバムの曲はライブで全然やらなくなるからわかりやすいんだよな。5thの曲とかUprisingとResistance以外殆どライブで披露してないんじゃないかしら。その点このアルバムの曲はライブでもやりまくってるから本人達もどれも満足のいく出来だったのでしょう。

海外のフォーラム見てるとMUSEの一番いいアルバムは?って話題でこのアルバムを挙げる人が割と多い。去年出た8th、Simulation Theoryがぶっちゃけ酷かったので、次作に期待します。あと来日してくれ。

 

Nils Frahm -  Explorer's Club: 7. Belfast-Reykjavik

Corn

ドイツ、ハンブルク出身ポストクラシカルの鬼才、ニルス・フラームが参加してるスプリット。

アンビエントブラックメタルから回って回ってポストクラシカルに傾倒してた時期があって、その時に見つけたのがニルス・フラームとオーラブル・アルナルズでした。2人とも最高。ポストクラシカルとはざっくり言うとピアノとかストリングスのクラシック音楽に電子音足してミニマルフレーズ繰り返してる、真っ暗な部屋で聴くと超落ちていける、基本的に陰キャが聴いてる、素晴らしい音楽の一つです。

特にこのスプリットに入ってる「Corn」て曲が大好きで、一時期ほんとこれしか聴いてなかった。たまーに来日してくれるので、そろそろ生で観てみたいものです。

 
Billie  Eilish - WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?

when the party's over

アメリカ、LA出身のシンガーの1stフル。2019年現在、弱冠17歳のバケモノです。ベビメタのMoaちゃんとかより歳下なんだよね、こえー。

17歳の時って何してたんだろう。ぼく早生まれだから高校3年でしょ、音楽聴くかギター弾くかしか記憶がない。きっと大した事してなかったんですね。

この子もあいみょんと同じで、海外のメンヘラ女子だけに受けた訳ではなく、曲がちゃんとメロディアスだから一般層に受け入れられここまで売れたんだと思います。ビリーちゃんも勿論凄いけど、編曲してる兄貴フィネアスも凄いよ。そういえばラナデルレイのパクりって言ってた奴どこ言ったんだろ。とんと聞かなくなったな。

多分来年以降の来日はもうアリーナクラスでしょうか。もしくはフェスのヘッドライナー。2018年のサマソニは、昼過ぎにソニックとかでやってたんだよね。真裏にビーチであいみょん 。去年見とけばよかったぜ、ちくしょう。


FOALS - What Went Down

Mountain At My Gates

イングランド、オックスフォード産ロックバンドの4th。

デビュー当初かなりマスロック寄りだった彼ら、活動を重ねていくにつれて真っ直ぐロックに寄っていきました。

特にこのアルバムが転換点だと思ってて、2ndまでのマスさ、3rdでのヘヴィさを踏襲しながら、この4thで「美しさ」が足された気がします。初期のマスロックが好きだった人からしたら物足りないアルバムらしいけど、この作品があったからこそ今年のあの2作品が生まれたんだと思います。

実はライブを観たのは今年のサマソニが初めて。いやもう「2010年代最高のライブバンド」の名に恥じぬ最高のライブでした。濃いファンが集まってたのもあると思うけど、シャイな日本人をあそこまで大騒ぎさせるバンドとヤニスの手腕はすごいと思う。MUSEといいこのバンドといい、ライブが強いバンドはやっぱり良いね。3月の来日公演も楽しみです。


SIA - 1000 Forms of Fear

Chandelier

オーストラリア、アデレード出身SSW兼ファンキーおばちゃんの6th。

皆さんと同じくChandelierで心を奪われてしまいました。この曲、結構とんでもない歌詞です。

有名アーティストへの楽曲提供が多く、自分の望んだ活動がイマイチ出来なかった彼女は、次第にコカインと酒に溺れていきます。しかもタイミング悪くバセドウ病に罹患。

提供先の有名アーティストをシャンデリアに例え、そのアーティストの人気にぶら下がる私。楽曲提供ばかりさせられる都合のいいParty Girl=セックスフレンド(!)のような私。

この夜を乗り切る為、1,2,3.で酒を飲み干して次の仕事へ向かいます。こんな生き方してるくらいならもういっそ死んだ方がいい、でも死にたくない、今夜さえ、今夜さえ乗り切れば。

…どんだけどん底だったの。

彼女はどんな気持ちでこの曲を書いたのでしょうか。その時の彼女の気持ちを直接知る手段はありませんが、顔を隠して定点で遠くからしか見えないライブ映像でも、鬼気迫ったパフォーマンスでこちらを圧倒してきます。フジロックの定点カメラ配信もヤバかった。現場にいた人らは羨ましいなあ。他の曲も名曲揃いなので、聴いた事ない人は是非。

 

LADY GAGA - Joanne

Million Reasons

アメリカ、マンハッタン出身のDIVA、ガガ様の6th。

このアルバム聴く前までは、パンチ効いた格好でPoker FaceやBorn This Wayのような強めのポップスを歌う人だと思ってました。個人的にはあんまり得意じゃない。だけどこのアルバム、特にリード曲のMillion Reasonsを聴いて全てが覆されました。こんなに作る音楽の幅がある人なのかとめちゃ驚いた。ガガの亡き叔母の名前で、ガガ自身のミドルネームでもあるJoanneをアルバム名にし、このアルバムでは今までの奇抜なファッションも封印。

スターでい続ける事への葛藤を歌い上げたM7:Million Reasonsも、アメリ銃社会への不満を訴えるM11:Angel Downも、過去の作品とは一線を画したもので、ソングライターとしての深さを見せつけました。M13:Just Another Dayとかめっちゃカーペンターズでおもろい。

売り上げだけでいえば1st、2ndには到底敵わない。でも全部のアルバムしっかり聴き直した上で言うと、このアルバムが今のところガガの最高傑作だと思うなあ。


TRST - TRST

Sulk

カナダ、トロント産ダークウェーブ/シンセポッププロジェクトの1st。ロバート・アルフォンスとマヤ・ポステプスキーによるバンドプロジェクト。

特にあんま説明する事無いんだけどいいアルバムです。緩いポップもダークなエレクトロもこの一枚で楽しめます。上であげたCrystal Castlesっぽい音楽を探していた時に見つけたバンドで、かなり、いや、だいぶ似ている。見つけた時は嬉しかったなー。

バンドメンバーに増減はあれど、ついこないだ久しぶりに新譜を出したりしてしっかり活動している模様。犯罪に手を染めず今後も続けてほしいです。切実。


Tyler, The Creator - IGOR

EARTHQUAKE

アメリカ、カリフォルニア出身のラッパーの5th。因みにイーゴアーと読む。

同い年なんです。

もうね、とにかくトラックのメロが超いいんですよ。初期はもう少し尖っててトラックもいかつめなんだけど、アルバム出すにつれてどんどんメロウに、メロウに。Odd Futureはあんまり刺さらなかったけど、タイラーソロはどれも好きです。今年一番聴いたラップアルバム、これかVince Staplesかな。基本的に口が悪いヤローだし、同性愛問題とかも誤解されがちだけど、曲はどれもこれも本当に良い。

山下達郎の曲をサンプリングしてる曲もあって日本人気もかなり高いです。来年あたり来てくれるんじゃないかな。

 

 

長かったです。

好きなアルバム、印象に残ってる曲はありましたか。

ぼくは音楽が大好きです。音源聴くのも、自分でやるのも。今年はやる方があんまり多くなかったので、聴くのがメインでした。1年間で聴いたアルバムは300〜400枚くらいでしょうか。高校生ぶりくらいにこんなに聴いた気がします。1日1枚ペースって考えると大した事ないんだけど、聴きたい音源が多過ぎて耳と時間が足りない一年でした。

 

この10年間はどんな人生を送りましたか。

ぼくは18からの10年間を過ごしてきました。

しんどい事も楽しい事も、全ての思い出の中で常に音楽が鳴っていました。

匂いは記憶と直結するといいます。てことは、鼻と繋がってる耳も、そこから入ってくる音楽も、何かしらが記憶と直結しているのでは。知らんけど。選んだ18枚以外にもこの記事を書く為に色々聴いたんですが、上にも書いた通り色んな思い出がフラッシュバックしてきてすごいエモい気持ちになってました。メンヘラが捗ってしまう。

これからも沢山色々な音楽を見つけて、このブログやSNS等で紹介・共有・糾弾していけたらと思います。#IHOTRもあるしね。これからもよろしくお付き合いください。

次の10年も楽しみだな。次こーいう記事を書く時は38歳。想像つかなすぎる。ビリーちゃんは漸く27歳。あっ、27thクラブだ…死ぬのか…

 

このクソ長い記事をここまで読んでくれた方、本当にどうもありがとうございます。つーかいないんじゃねえか。10000文字は笑う。ロキノンジャパンかよ。

次の記事はたぶん年明けくらいに2019年ベスト。つってもビリーちゃんとTylerとキングヌーとかだからあんま変わり映えしないけどネ。

では、最後まで読んでくれてありがとう!

 

良いお年を。愛してるぜ。