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好きなカルチャーとか.

"エモい"

中学生だか高校生の頃ひと月の小遣いが3000円で、その金で毎月ロッキンオン、ジャパン、クロスビート、burrnを買ってた。

 

お陰で流行りのバンドのインタビューとかライブレビューとかはいくらでも読めたけど、4冊も買うと数百円しか残らなくって、肝心のCD買うお金が無くていつも困窮してた。救えないレベルのアホだ。

だから聴きたいCDは趣味の合う友達とお金出しあったり、1枚づつ買って交換したり。oasisのベストがその頃に出て、お金出し合って買ってデータ入れた後は友達がCDとケース、ぼくが歌詞カードとライナーノーツとブックレットで分け合ったのを覚えている。本当にバカだね。

 

今は知らんけど、10なん年前の中高生で音楽好きな奴らは、ある程度CD聴いて音楽雑誌も粗方読み飽きると、次は全員2chに行ってた。絶対。もうこれは絶対。マイケミスレ荒らして、したらばでライブの密録を取引したりしてたんだ全員。BUMPのトランスライフとロケットロックの音源持ち逃げしたやつ許さねーからなマジで。

まあ高校生の頃はとにかく音楽の幅を広げたくって、2chの洋楽サロンに貼られてる"ジャンル別!洋楽はここから聴け!"スレのテンプレに貼られてるバンドをかたっぱしから追っかけたりしてたんだけど、その中で

・エモ/スクリーモ:〇〇、〇〇〇…

という言葉を見つけた。

この言葉を初めてみたのは上に書いた超アホな金の使い方をしてた頃、確かロッキンオンだかクロスビートだかBUZZだかで、粉川しのだか山崎洋一郎だかのライブレポの中で出てきた言葉だった。そん時はまだFinchとかイースタンみたいな邦洋のわかりやすいエモバンドみたいなのも知らなかったから、勿論全く意味はわからなかったけど。

でその2chのテンプレで漸く、この言葉は音楽ジャンルの名前で、しかもどうやらオルタナとかグランジとかと同じくロックのサブジャンルのひとつらしいという事を知った。そこから色々バンドを聴き漁り、言葉の意味を理解し今に至り、人に「これ超エモいよ」と音楽を薦め、「こないだの〇〇、あれエモかったね」と話してきた。"エモってどんなジャンルですか"聞かれたら面倒だからもう「白玉が多くてブリッジで5度系のオクターブ使うバンドとかだよ」って答えてますぼくは。間違っちゃいないと思う。

 

そしてついに2018年、音楽ナード達の努力の甲斐あり(?)流行語大賞に"エモい"がノミネートされた訳だが、今日びこの言葉は、ハイソックスをくるぶしちょい上でクシュっとさせた今時の女子高生らが最近好んで使ってるらしい。どうやら彼女らは

"好きピの年エモい"

とか

"合コンにエモりに行く"

とか言うらしい。10年経つと言葉も変わるんだね。"エモりに"無くても文章完成するじゃんな。関係ないけどハイソックス弛ませてるの許せなくないですか。絶対ちゃんと履いたほうが可愛いと思うんだけど。

 

長くなりました。特に言いたかった事は無いです。ハイソックスちゃんと履けってことくらいでしょうか。エモいバンド貼って終わりにします。

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最初に書いた昔のぼく、初期衝動の塊って感じでめっちゃエモくないですか?